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コンタクトレンズの種類
HCLは硬いので、眼につけたとき最初はどうしてもコロコロ感があります。
しかし、これは一ヶ月くらいで感じなくなるのがふつうです。
もし異物感が続くようなら、かならず眼科医を受診してください。
HCLは専用クリーナーで定期的に洗浄します。
また、保存には専用の保存液を使用してください。
空気中に放置してはいけません。
さらに、定期的にタンパク除去剤を使用します。
HCLを永久に使い続けることはできません。
できたら二年目ごとに交換するようにします。HCLをつけたまま就寝することはできません。
ソフトレンズ(SCL)
SCLは水分を多く含んだやわらかい素材でできていますので、最初からあまり異物感が気になることはありません。
しかし、水分が多いということは、また、細菌やカビ(真菌)が繁殖しやすいということでもあります。
かならず毎日消毒してください。
専用クリーナーで消毒し、専用の保存液ですすぎます。
保存液は毎日取りかえます。
毎日、煮沸滅菌または専用の液によるコールド滅菌をします。
さらに、定期的にタンパク除去をおこないます。
洗浄、消毒、タンパク除去を一度におこなえるものもあります。
SCLは一年ごとに買いかえるのが理想的です。
頻回交換ソフトレンズ
二ヵ月以内の使用サイクルで新しいレンズと交換するソフトレンズを、頻回交換レンズと呼びます。
すすぎや保存は専用の液を使用し、毎日コールド滅菌をおこない、必要に応じてタンパク除去をおこないます。
また、かならず指定された通りに破棄しなければなりません。
連続装用ディスポーザブルレンズ(DSCL)
一度装用したら再利用しないSCLのことです。
再利用しないので、消毒や洗浄の必要がなく、手軽に使用でき、安全性も高いのです。
一週間つけたままにするタイプと、一目で使用を終える使い捨てタイプがあります。
一週間のタイプは、タンパク付着により途中で視力が落ちる場合があるので、一日タイプのほうがよいでしょう。
いずれのタイプでも、一度はずしたら絶対に再利用できませんし、指定された時間以上は装用できません。
カテゴリー:コンタクト
三種類のコンタクトの使い分け方
コンタクトレンズにはハードレンズ(HCL)、ソフトレンズ(SCL)、使い捨てソフトレンズ(DSCL)などがあります。
昔はコンタクトといえばHCLのことで、諸外国でSCLが主流になってからも、わが国ではHCLの時代が長く続きました。
しかし、ここ数年、使い捨てのDSCLや頻回交換のSCLが主流になって以来、ソフトレンズを使用している人の比率が八〇パーセントと増加しています。
これからコンタクトを始める場合、HCLよりDSCLを選ぶほうがよいと思います。
装用感、取り扱い、安全性など、優れた点が多いからです。
コンタクトレンズは最近ではインターネットなどでも販売しているようですが、眼に直接つける医療用異で、使用方法についての知識と経過観察が必要ですので、かならず眼科医療機関で購入するようにしてください。
SCLは使用感がよいからといって、安全とは限りません。使用方法を誤ると、感染症などの取り返しのつかない合併症をおこすことがあります。
最初に使用方法についての、くわしい説明を受ける必要があります。
また、慣れてきたと思っても油断することなく、定期的に眼科検診を受けられることをおすすめします。
SLCによる角膜感染症は重症で、失明の危険もあることをよく覚えておいてください
ふつうのSCLでは乱視矯正ができません。
乱視の強い方は乱視度数の入った専用のSCL(トーリックレンズ)を注文するか、HCLにすることになります。
HCLは乱視専用のコンタクトではありませんが、HCLの性質で眼の形にしたがって変形することがないので、乱視でも完全に矯正されるのです。
乱視の強い方がHCLを使用する傾向にあるのは、HCLだと乱視が完全に矯正されて見えやすいからです。
ただし、乱視の強い方がHCLを長時間装用すると、眼に傷がつきやすいので注意が必要です。
マイナス2Dくらいまでの乱視なら、普通のDSCLでもある程度の視力が出ます。
それ以上の乱視となると、乱視矯正のSCLを注文するか、思い切ってLASIKを考慮するのがよいでしょう。
老眼用のコンタクトもあります。
ひとつのコンタクトレンズに二つ(バイフォーカル)あるいはそれ以上(マルチフォーカル)の屈折値をもたせるよう工夫したレンズのことです。
最近はSCLによるバイフォーカルレンズが主流ですが、単焦点レンズにくらべてややピントがあまい欠点がありますし、老眼世代になるまでにコンタクトに慣れている人しか事実上使用できません。
使い方を誤ると失明の危険も
コンタクトは眼に直接接触する異物ですから、使用方法を誤るととんでもない合併症をおこします。
合併症は角膜の表面の軽い傷から重篤な感染症までさまざまです。
使用方法を厳格に守ってください。
使用期限をきちんと守り、定期的な洗浄をおこなっているかぎり点眼をしてもかまいません。
ただし、コンタクトをしながらの点眼は防腐剤抜きの涙成分のものに限るべきで、抗生物質やステロイド、緑内障薬など眼病の治療のための点眼薬は、コンタクトをはずして使用するようにしてください
カテゴリー:コンタクト
コンタクトレンズのデメリット
コンタクトレンズはメガネとちがって矯正効果に優れており、強度近視や不同視でも対2 近視治療の選択肢は三種類応可能です。
また、他人からは装着していることがわからず、美容的にも優れています。
ほとんどの人は美容的見地からコンタクトレンズを使用していることでしょう。
しかし、コンタクトレンズには多くの欠点があります。
まずメガネにくらべて装用がやっかいです。
比較的器用な人でも、最初は装用訓練を必要とします。
慣れたあとでも、毎日のつけはずし、手入れに時間を取られてしまいます。
コンタクトレンズは角膜に接触しているので、角膜を外気からさえぎってしまいます。
そのため角膜の酸素濃度が低下し、充血の原因となります。
つけたままにしておくと角膜が障害されるので、決められた時間しか装用できません。
とくにハードレンズはこれらの欠点が強いレンズです。
最近はソフトレンズ、とくに一日や一週間使用の使い捨てレンズが主流となってきています。
1980年頃、角膜の内側の細胞、つまり角膜内皮細胞を調べる検査法が開発されました。
これによると、正常な人の角膜内皮細胞は、一平方ミリメートルあたり約3000個あることがわかりました。
この細胞には角膜の中の水分を前房へ輸送して角膜の透明性を保つはたらきがあり、一定の数以下になると角膜が白く濁ってしまいます。
内皮細胞は外傷、レーザー治療、内眼手術などで減少し、いったん少なくなると元に戻りません。
内皮細胞が少なくなって濁った角膜を治療するには、他人の角膜を移植する角膜移植手術しか方法がないのです。
角膜内皮細胞はふつうの生活をしているかぎり、生涯にわたって一定の数以上を保ちますが、コンタクトレンズの長期装用で減少することがあるので油断なりません。
どうしてコンタクトレンズを長くつけているといけないのでしょうか?
内皮細胞が水やイオンを輸送するには、エネルギーの供給のため酸素が必要です。
酸素透過性の悪いハードコンタクトをつけていると、空気中の酸素が内皮に取り込まれるのを妨げるので、内皮細胞が少しずつ脱落してしまうと考えられます。
酸素透過性がよいとされるコンタクトでも、長期間長時間にわたって装用すれば同じことがおこります。
角膜内皮細胞の減少がコンタクトのもっとも大きな欠点と申せましょう。
メガネではけっしてこのようなことはありませんし、LASIKでも角膜内皮細胞の減少率はごくわずかです。
コンタクトを長期に装用している人は、一度内皮細胞検査を受けることを、おすすめいたします。
コンタクトレンズにより角膜表面に傷がつくことがあります。
軽い障害ならコンタクトをはずすことにより簡単に治りますが、ときには角膜感染などの重篤な合併症をおこすこともあります。
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近視は薬や訓練では治らない
眼軸の伸びた近視は薬や訓練では治らない
わが国では、近視は散瞳剤(瞳孔をひらく調節麻痺剤)の点眼や望遠訓練、低周波、超音波などで治ると信じている人が多いようです。
眼科診療をおこなっているクリニックでは、子供を連れた親御さんから
「近視を治す目薬をください。訓練が必要なら通わせます。メガネをかけさせるのが嫌なのです」
とよくいわれるそうです。
実際、このような「治療」をおこなっている眼科クリニックや「視力回復センター」などがたくさんあります。
そこで自分の子供にもこのような治療を受けさせて、メガネをかけないですむようにしたいというわけです。
しかし、これらの「治療」は普遍的かつ科学的に認められている治療法ではありません。
近視は近くを見ることに適応する過程で生じます。
日常生活で遠くばかり見る環境にあれば、近視になることはないでしょう。
それどころか、船乗りさんのように、遠視になる可能性があります。
しかし、一日の大半をテレビ、パソコン、ゲーム、読書など近業ですごしつつ、数分だけ望遠訓練をしても、効果があるとは思えません。
視力測定は体調や光の条件などでばらつきがでるので、このような「治療」でも視力が上がったように見えることがありますが、
調節麻痔剤などを用いてくわしく調べると、治ったはずの近視がじっはまったく変化していないことが多いそうです。
近くばかり見ていると一時的に遠くがかすむことがあります。
このとき、見かけの屈折値は近視になっています。
これを調節痙攣といって、遠くが見にくい点で近視と同じですが、ほんとうの近視ではありません。
この状態を「仮性近視」とよぶことがあります。
しばらく遠くを見て目を休めていると治ります。
しかし、この調節痙攣の状態が慢性化すると本当の近視と見誤ることがあり、望遠訓練ののちに視力が上がると「近視が治った」と錯覚することになります。
もともと調節痙攣なのですから、「仮性近視は治る」というのは本当です。
しかし、現実にはこの「仮性近視」の時期が何年も続くことはありません。
せいぜい数ヶ月くらいでしょうか。
調節痙攣は調節を麻痺させると取れますので、近視の児童が本当の近視か仮性近視かを判断するときには、調節を麻痺させる目薬を用います。
ミドリンやサイプレジンなどの点眼液です。
視力が悪いと連れてこられた児童を診察すると、調節麻痺剤点眼後も、屈折値が近視、すなわち真性の近視のことが多いそうです。
眼軸が伸びた真性の近視を薬や訓練で治すということは、あきらめたほうがよいと思います。
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