レーシック手術は名医に
お医者さんに治療をしてもらうといっても、いろいろな段階があります。
まず問診をしてもらって一通りの検査を受けます。
その結果、診断がくだります。
治療には、単に経過観察をする程度のものから、薬を処方して様子を見る方法、温熱療法などの理学療法、言葉による心理療法、そして、手術があります。
手術は人の体に傷をつけておこなう治療法ですから、いわば最後の手段です。
効果が著しいかわりに、失敗をするととんでもないことになります。
改善するどころか、元の状態に戻らないことすらあります。
手術のような外科的治療ができるのは、その治療の特質をよく理解した専門家に限られます。
腹部外科、心臓外科、脳外科など、外科系の科では、下積みから始まって1〜3年の研修期間があります。
最初はけっしてメスを握らせてもらえません。
執刀医として手術に加われるのは一定の期間、その病気についての理解を深めた後のことになります。
ようやくメスを握らせてもらえたとしても、最初はかならず指導する医師のもとでの執刀です。
独り立ちをしてメスを握れるまでには最低でも五年はかかるでしょう。
眼科も外科系の一分野です。
初期の研修で診察のしかたを学び、眼疾患への理解を深め、五年の研修を終えたあと、眼科学会の主催する専門医試験を受験します。
このころには、手術もある程度できるようになっているのがふつうですが、
手術の専門家といわれるまでになるには、専門医試験に受かってから、さらに経験を積む必要があるのです。
LASIKを除くと眼科の手術のなかでは白内障手術がもっとも多く、網膜硝子体手術、角膜移植手術、緑内障手術、瞼の手術、斜視の手術などが続きます。
それぞれの手術は専門性が高く、ひとりの眼科医ですべての手術に対応できるというわけではありません。
眼科には内科的な分野もあります。
メガネ、コンタクトの処方、結膜炎や緑内障の点眼治療、斜視や弱視の訓練と経過観察などです。
大学病院や大きな眼科病院では複数の医師によってこれらの全分野をカバーしようとすることもありますが、
個人の医師による開業では、得意な分野に特化した診療をおこなっているのがふつうです。
最近、開業医で白内障の日帰り手術をしているところが増えつつあるといっても、大多数の眼科開業医は手術治療をしていません。
LASIKは眼科における外科的治療のひとつです。
したがって、LASIKを手がけようとする眼科専門医は、まず手術の経験が豊富な医師でなければなりません。
眼科のなかでも手術をあまり経験していない医師にとって、LASIKをいきなりおこなうことは事実上不可能です。
また、美容外科など、眼科以外の手術に習熟している医師は、LASIKをおこなうことはできても、眼の疾患全般に通じていないので、
LASIKがふさわしいかどうかの判断や術後の合併症への対処がむずかしいでしょう。
患者さんは近視で視力が悪いと思っていても、白内障や眼底疾患で視力が悪い場合があります。
このようなとき、LASIKしか知らない医者は、適切な判断も処置もできません。
結局、LASIKをおこなう名医の条件とは、眼科専門医で眼科手術に経験の深い医師ということになります。
では、この条件に合ったLASIKの名医にどうしたら巡り合えるのでしょう?
看板に「レーザーで近視を治す、○○眼科」と書いてあれば大丈夫でしょうか?
残念ながらそうではありません。
では、なぜそうなのか、どうすれば安心して名医にかかれるのか、について考えてみたいと思います。
信頼できるレーシック名医・専門医はどこにいる?
眼科専門医が本格的にLASIKに取り組む以前に近視矯正手術をおこなっていた医師のなかには、眼科手術の経験がほとんどない方もおられたようです。
それどころか、
眼科医としての経験のない医師が近視手術をおこなっていたのでは?
と疑わせるようなことも生じています。
確実に経過観察を行っているか
手術のあとは必ず経過観察が必要です。
一年、二年を経過してからでも、最初の手術が原因で、なんらかのトラブルが発生することがあるからです。
そのようなときは最初に執刀した医師が責任を取るのが通常の考え方です。
何人もの患者さんに手術をした後に医院を閉鎖するということは、責任ある医師の態度ではありません。
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