視野が狭くなる「緑内障」
視線(眼球)を固定した状態でものが見える範囲を「視野」といいます。
正常な視野範囲(片目で見た場合)は上方50度、鼻側60度、上方70度、耳側90度とされています。
ところが、この視野範囲が狭くなってしまうことがあります(「視野狭窄」という)。
この視野狭窄が現われる日の病気の1つが「緑内障」です。
ただし、緑内障になったら、即、視野が狭くなったと感じるわけではありません。
最初は視野の一部に見えない部分が出始め、病気の進行に伴って見えない範囲が広がっていきます。
たとえば、眼前の風景の中心に近い部分が見えなくなるところから始まって、徐々に見える範囲が狭くなるケースもあれば、風景の周辺部に見えない部分が出てきて、見える範囲が狭くなっていくケースもあります。
最初は見えない範囲がきわめて小さいうえに、片方の健康な目がフォローしてくれるため、視野の異常になかなか気がつかず、
病気が進行するまで「見えにくい」と感じずに過ごしてしまう人が多いのです。
早く視野の異常に気づくには、片方の目を閉じてものを見る必要があります。
視神経が障害されて視野が狭くなる
私たちは、網膜でキャッチした視覚情報が視神経を経由して能へ伝わることでものが見えています。
ところが緑内障の患者さんでは、視神経(視神経乳頭)が障害されているため、脳に視覚情報がうまく伝わらなくなり、視野の異常が現われるのです。
では、なぜ、視神経が障害されるのでしょうか。
かつては、眼圧が上昇したために視神経が圧迫されて障害が生じると考えられていたのですが、それだけが原因ではなさそうです。
というのも、眼圧が正常であるにもかかわらず、視神経が障害されて起こる緑内障があることがわかってきたからです。
このようなタイプの緑内障を「正常眼圧緑内障」といいます。
わが国でもっとも多く見られるのは、この正常眼圧緑内障です。
緑内障の治療は、病気の進行によって異なる
緑内障には前述の正常眼圧緑内障以外に様々なタイプの緑内障があり、そのタイプおよび病気の進行によって治療法が異なります。
日本人にもっとも多く見られる正常眼圧緑内障の場合、点眼薬によって眼圧を下げ、病気の進行を抑えることに主眼が置かれます。
このタイプの緑内障をもつ患者さんにとっては正常な眼圧でも高すぎるのではないかと考えられますので、眼圧を下げる薬を用いるのです。
このような薬物療法では眼圧が下がらず、かつ視野の異常が軽度〜中等度の場合は隅角にレーザー光線を照射する治療が行なわれることもあります。
薬物療法でもレーザー治療によっても眼圧がうまくコントロールできない場合には手術を行ないます。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:緑内障
トラックバック(0)
http://www.catanha.net/mt/mt-tb.cgi/270

