緑内障の治療
緑内障は、放置すると視神経乳頭への障害が進む進行性の病気です。
しかも、一度障害された視神経は二度と元通りにはなりません。
しかし、正常眼緑内障を含めて、眼圧を下げることで、その進行を防止したり、遅らせることができる可能性があります。
したがって、緑内障の治療では、眼圧を下げることが最重要課題となります。
診断が確定したら、眼科医は「どの程度まで眼圧を下げるべきか」を検討して眼圧の目標値(「目標眼圧」という)を設定し、その達成を目指して治療を行ないます。
また、眼圧を下げる手段(治療)としては、おおざっぱにいって(1)薬物療法、(2)レーザー治療、(3)手術の3つが挙げられます。
このなかから、緑内障のタイプや病気の進行度などに応じて、個々の患者さんに適した手段を選び、治療が行なわれます。
開放隅角緑内障(広義)に関していうと、まず薬物療法が行なわれ、閉塞隅角緑内障に対しては、多くはレーザー治療が行なわれます。
開放隅角緑内障(広義)の場合、治療の基本は薬物療法です。
房水が作られるのを抑える作用がある薬、あるいは房水がスムーズに流出するのを助ける薬を用いて眼圧を下げていきます。
緑内障は、糖尿病などの生活習慣病と同様、慢性の病気ですので、薬物療法は生涯続けなくてはなりません。
緑内障の治療に用いられる薬は原則として点眼薬であり、前身への副作用は内服薬に比べれば危険性が低いとはいえ、一生使い続ける以上ゼロではありません。
そこで、眼科医は、薬は必要最小限用いるようにしています。
ただし、薬の効果は個人差があり、どれぐらいの量が必要最小限になるかは患者さんによって異なります。
そこで最初は1つの薬を使ってみてその効果を調べ、効果がない場合は他の薬を追加するか、最初に使った薬の量を増呈します。
このようなことを行なうことで、医師は個々の患者さんに合わせた薬の必要最小限を探っていくのです。
薬物療法の効果を握る「コンプライアンス」
薬物療法が功を奏するか否かは、医師の処方によるところも大きいのですが、それと同等もしくはそれ以上に大きな影響を及ぼすのが患者さんの「コンプライアンス」です。
コンプライアンスとは、わかりやすくいえば、患者さんが自分の病気をきちんと理解して医師の指示を守って正しく薬を用いる、といったことを意味します。
なぜ、コンプライアンスが重要なのかというと、眼科医が副作用をなるべく防ぎつつ、最大限効果を発揮するよう薬を処方しても、
患者さんが自己判断で薬の使用を中止したり、増量したり、あるいは点眼の仕方が間違っているなどといったことで、副作用が生じたり、
薬の効果が弱められてしまうことが少なくないからです。
処方される薬については、医師や薬剤師などから
「1日何回点眼するか」
「いつ点眼するか」
などの指示が出ますので、それを守って正しく使用するようにしましょう。
また、万が一、副作用が現われたときは、まず主治医に連絡をとり、対応策について相談してください。
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