LASIK(レーシック)が受けられないケース
LASIKは原則として20歳以上で屈折異常が安定している方が対象となります。
年齢の上限はありませんが、50歳以上の方は白内障、緑内障、黄斑変性など、眼の成人病 りかんりつの催患率が高くなります。
屈折異常以外の原因で視力が低下している場合は、原則としてLASIKの対象にはなりません。
近視の程度が強くて矯正視力が悪い場合、LASIKによって矯正視力が上昇することがありますので、矯正視力が悪くても眼底に異常がないときはLASIKをおこなってもよいでしょう。
ただし、矯正可能な範囲を超えてレーザーを当てることはできませんので、近視の程度が極端に強すぎるときは、低矯正になるのがふつうです。
白内障により視力が低下している方は、眼内レンズ移植手術をしますと、たいがいの屈折異常も同時に治ってしまいますので、LASIKよりも白内障手術を優先させたほうがよいでしょう。
ただし、40歳代より若い方で矯正視力に影響していない白内障の場合は、LASIKを優先させてもかまいません。
そのほか、円錐角膜では角膜が薄くなっているだけでなく、角膜実質に病的変化がありますので、たとえ程度が軽くてもLASIKは避けたほうがよいです。
コンタクトが装用しにくいことを理由にLASIKを希望される方が多いのですが、このような人のなかには、円錐角膜の方がおられます。
角膜の中央部が円錐状に突出しているので、コンタクトの接着が悪くなるのです。
円錐角膜は角膜形状解析をすることにより、初期でもほぼ確実に診断することができます。
LASIKの術前検査に角膜形状解析をするのは、主に円錐角膜を発見するためです。
抗精神病薬のなかには、角膜内皮に影響するものがあるので、このような薬を服用している方にはLASIKをおこないません。
角膜の厚さは日本人では530マイクロメートルくらいが平均的なところです。
これに対してフラップの厚みは150マイクロメートルくらいですので、380マイクロメートルの実質(角膜ベッド)が残ることになります。
この部分にレーザーをあてて削るといっても、最終的に250マイクロメートルのベッド(フラップと合わせると400マイクロメートル)を残す必要があります。
というのも、ベッドがこれ以下になると角膜の強度が弱くなって、術後、眼圧に負けて角膜中央部が突出し、近視に戻ってしまう危険性があるからです。
これはケラトミリューシスの頃から指摘されていたことです。
したがって、実際にレーザーで削ることのできる深さの上限は、130マイクロメートル程度になります。
これはだいたいマイナス12Dの矯正量に匹敵します。
ということは、安全に矯正できる範囲はほぼマイナス12Dまでということになります。視力だと0.01ぐらいです。
LASIKの術前には各人の角膜厚を測定して、切削可能な範囲を測定します。角膜の厚さには個人差があるからです。
角膜の厚い人はマイナス15Dでも矯正できますが、薄い人になるとマイナス8Dが限度ということもありえます。
角膜の薄い人で矯正範囲を広げるには、フラップを薄くつくるなどの工夫が必要になってきます。
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