近視の治療の選択肢
近視の治療にはいくつもの選択肢があります。
それぞれ、いい点も悪い点もあります。では、どの方法がベストでしょうか。
結論からいうと、メガネ、コンタクト、手術ともそれぞれに特色があり、優劣をつけることはできません。
歴史的にはメガネ、コンタクト、レーシック手術と進んできたのですが、コンタクトが登場したあともけっしてメガネがなくならなかったように、
手術が社会に定着したとしても、メガネやコンタクトがなくなってしまうことはありえません。
しかし、その人の年齢や職業、屈折異常の程度によっては、よりふさわしい方法があるかもしれません。
「治療法を選ぶとしたらどの方法がいいか」
あるいは
「どんなときに手術がふさわしいか」
についてあなたの事情の側から考えてみましょう。
見た目で選ぶ(美容上の理由)
なんといっても、顔はその人の人間性をもっともよく表現する部分でしょう。
背の高さ、体型、話し方なども人の印象を決定する要素ではありますが、顔の重要性にはかないません。
そういった意味で、メガネはやはり大きな問題となることがあります。
一般的にメガネには「理知的」「清潔」といった雰囲気があるようです。
俳優の陣内孝則さんを想像してみてください。
俳優さんのなかには雰囲気を出すために、だてメガネを使っている方もおられると聞きます。
しかし、近視の方のもっとも大きな悩みが、メガネをかけることにあるのも、またまちがいありません。
とくに学童期にはじめてメガネをかけるとき、誰でも大きな心理的負担を感じます。
メガネがいじめの対象になることもあるようです。
そのため、子供にメガネをかけさせることを嫌がるお母さんも多いのです。
近視で視力が落ちはじめの頃、ほとんどの親は効果の不確実な点眼治療や望遠訓練を望み、それでも視力が回復しないと、学校の先生にかけあって席を黒板の近くに替えてもらうようにします。
小学生以下の学童期の子供は通常、手術の対象になりません。
成長期には眼の大きさも変わるため屈折の値が安定しておらず、手術で治療する度数を決定できないからです。
また、コンタクトレンズも取り扱いに難があり、手入れや定期検査が必要なため、使うことかできません。
軽い近視ならメガネをかけなくてすむかもしれませんが、遠視や斜視の場合メガネをかけないでおくと弱視になって、とりかえしがつかなくなることがあります。
学童期にはその子に合ったメガネをきちんとかけることを、おすすめします。
また、学童期のメガネは、眼科専門医で処方箋を書いてもらってから購入するようにしましょう。
中学、高校になるとコンタクトレンズが選択肢に入ってきます。
20歳を過ぎたら手術も視野に入ってきます。
美容的にメガネがいやなら、まずコンタクトレンズを試してください。
コンタクトの市場はここ数年で大きく変化しています。
使い捨てのソフトコンタクトレンズ(DSCL)が主流になってきたからです。
従来の酸素透過性ハードレンズ(HCL)は長持ちし、経済的ではあるものの、違和感がやや強いこと、ゴミ、ホコリに弱いこと、装用時間が限られることなどが嫌われて、
DSCLの販売価格が下がるとともに大きくシェアを落としています。
最初は一日装用のDSCLがよいと思います。
コンタクトで不具合を感じていない方にとっては、手術で近視を治す必要はないかもしれません。
しかし、コンタクトが手術にくらべてコストがかかることは意外に知られていない事実です。
低下ベースでのおおまかなコストを比較しますと、
HClの場合二年間にかかる費用はレンズ価格が四万円、
ケア用品が五万千円の計九万千円なのに対して、通常の(使い捨てでない)SCLではそれぞれ四万四千円、六万六千円の計十一万円、
一日で使い捨てのDSCLではケア用品は不要ですが、レンズ代のみで二年間に十九万四千円かかります。
DSCLを数年間使用するとLASIKの費用(両眼で三十万〜五十万円)が出てくる計算になり、
長い目で見ると、コンタクトのはうが手術より高コストであることがわかります。
アメリカでは民間の医療保険が発達しているため、医療のコストに敏感です。
いくらよい治療でもコストが高すぎるものは敬遠されます。
同じ治療効果ならコストの少ないものに切り替えられます。
アメリカで白内障手術がすべて入院から日帰りに切り替わったのはこのためです。
やみくもな延命治療は認められていませんし、高すぎる医薬品は使用制限が施されます。
LASIKはアメリカでも保険適応ではありません。
アメリカでLASIKが普及した背景に、コンタクトレンズとのコスト比較があることは、まちがいないと思います。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:近視治療
トラックバック(0)
http://www.catanha.net/mt/mt-tb.cgi/254

