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結膜と涙器の働き
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虹彩、毛様態、脈絡膜、水晶体、硝子体の働き
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目の遠近感と立体感
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網膜、視神経、外眼筋の働き
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目の情報収集機能
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角膜、強膜の働き
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脳でものを見る
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老眼、遠視、乱視、白内障、緑内障を簡単に説明
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眼球の役割
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目の仕組み
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結膜と涙器の働き
眼は精密にできており、複雑なはたらきをしています。
順を追って説明します。
眼球と眼瞼とを連結する薄い膜
昔は結膜炎が多かったので、結膜という名称はよく知られていますが、どの部分が結膜なのか知らない人が多いようです。
白目の表面を覆っているのが眼球結膜で、上下のまぶたの裏側の赤い粘膜が眼険結膜です。
すなわち、白目と「あっかんべえ」をしたときの赤いところが結膜です。
結膜は粘膜で、粘液を分泌して眼球の表面を常にうるおす役目を果たしています。ここに起こった病気を結膜炎というわけです。
涙の分泌と通り道
うわまぶた(上限瞼)の耳側寄りのところに涙腺があります。ここから涙が分泌されます。
そして、結膜、角膜をうるおし、目がしらの上下にある涙点を適って、涙嚢を経てのどに流れていきます。
涙は非常に大事なもので、結膜、角膜をうるおしているだけでなく、結膜や角膜に付いたゴミや病原微生物を洗い流してくれる役目を果たしています。
もし、涙がでなくなったらたいへんです。
眼が乾燥して痛くなります。
これをドライアイといいます。
角膜の表面に傷がつき、そこから細菌やウイルスなどの病原体が侵入して感染を起こし、角膜に潰瘍ができて失明してしまうこともあります。
ですから、涙の分泌が減ったときは、人工涙液を頻回に点眼したりします。
また、涙道が炎症を起こしてつまる病気もあります。
そうなると、涙が鼻腔に流れず、いつも眼から涙があふれてしまいます。
カテゴリー:眼の働き
虹彩、毛様態、脈絡膜、水晶体、硝子体の働き
黒目の奥で、茶色をした部分を虹彩といいます。
そして、その中心にある黒く見える部分を瞳孔(ひとみ)といいます。
虹彩はメラニン色素をもっているので茶褐色に見えます。
虹彩には、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋とがあり、これらの筋のはたらきによって瞳孔の大きさが変わり、眼球内に入ってくる光の量を加減しています。
すなわち、虹彩はカメラでいいますと、しぼりにあたります。
そして、その奥にあるレンズの役目をしているのが水晶体です。
その水晶体の周囲を、毛様体という筋肉の多い組織が取り囲んでいます。
この毛様体と水晶体の間には、線経でできたチン小帯という細いヒモ状の組織があり、水晶体を支えています。
水晶体は凸レンズ状で弾力性があります。
そして、近くの物を見るときは、リング状の毛様体の筋肉が中心にむかって縮んでチン小帯がゆるみ、水晶体は厚くなって光の屈折が強くなります。
反対に、遠くを見るときは、毛様体の筋肉が伸びて、チン小帯が緊張し、水晶体の厚さが薄くなって、光の屈折が弱くなります。
このように水晶体は虹彩、毛様体と関連しあって、オートマチックに調節作用がはたらいて、私たちは物を見ているわけです。
最近のオートフォーカス・カメラと同じようなものと考えてください。
一方、この水晶体の弾力性が低下して、手元にピントが合わなくなった状態が老眼です。
水晶体は、透明な凸レンズの形をしていますが、その成分であるタンパク質の変性などによって、それが白く濁って視力が低下するのを白内障といいます。
白内障は老化現象の一つですが、外傷や糖尿病、その他の眼の病気から、二次的に起こることもあります。詳しいことはあとで説明します。
脈絡膜は強腰と網膜の間にある膜で、血管が多く、眼球の栄養をつかさどっています。
また、メラニン色素を大量に含んでいて、暗幕の役目をしており、瞳孔以外から光の入るのを防いでいます。
虹彩、毛様体、脈絡膜を合わせて、ぶどう膜といいます。一見、ぶどうの房のように見えるからです。
硝子体というのは、水晶体と網膜の間にある透明なゲル状の物質で、細い線経と硝子体液からなり、眼球の形を保つと同時に、水晶体から網膜への光の通路になっています。
この硝子体の老化現象として、飛蚊症がでてきます。
カテゴリー:眼の働き
目の遠近感と立体感
私たちはものを見るとき、左右2つの目を、同時に使って見ます。
これを両眼視機能といいますが、この機能があることで、目でとらえた映像に立体感と遠近感が生まれます。
左右の日は少し離れた位置にありますので、左目と右目がとらえる像は少しズレて網膜に映ります。
この左右のズレは、脳の視覚中枢で統合されます。
2つの微妙にズレのある像を、1つのきれいな像に調整する働きを融像といいます。
左右の像は融合することで、立体感のある像になります。
また両方の目で見ると、対象物が遠くにあるか近くにあるかを瞬時に判断できます。
たとえば、両手の人さし指の指先どうしをくっつける動作も、両日をあけてすれば簡単にできます。
両眼視なら、遠近感がつかめるからです。
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網膜、視神経、外眼筋の働き
網膜:フィルムのような役割をする
強膜の内側に脈絡膜があり、さらに脈絡膜の内側、カメラのフィルムにあたる網膜があります。
網膜は物を見る重要な組織で、その中でいちばん重要な部分は、中央にある黄斑部です。
そこには視力や色を識別する視細胞が密集しています。
周辺部には弱い光をも感じるもう一種類の視細胞があります。
テレビに例えれば、中央はカラーテレビで、周辺部は白黒テレビと、二台を併せ持っていると考えてください。
よく眼底検査といいますが、眼底とは、この網膜の部位をいうのです。
高血圧や糖尿病などのとき、この網膜の血管に病的変化が起こります。
そこで、生活習慣病(成人病)対策として眼底検査が行われるわけです。
視神経と脳
網膜の視細胞は、眼球の後ろ側にある視神経とつながっています。
そして、この視神経は脳(大脳の後頭葉)につながっています。
眼をよくカメラに例えますが、脳と眼の関係を見ますと、カメラはカメラでもテレビ局で使うTVカメラに似ている面もあります。
カメラでいろいろな映像をつかみ、それを操作室に電線(ケーブル)で送っている、この操作室が脳にあたるわけです。そして、ケーブルが視覚路ということになります。
脳の中の視神経交叉に腫瘍などができると、両側の耳側あるいは鼻側の視野の半分が見えなくなり、視索より上に病変があれば両眼とも同じ側の半分が見えなくなります。
したがって、視野検査で両眼の視野の欠け方によって、脳内の病気の部位を想定することができます。
眼筋:眼を動かす
眼球を動かす筋肉を外眼筋といい、片眼に6つ、両眼で21の筋肉があります。
これらの筋肉は、三つの脳神経に支配されていて、脳からの指令により共同運動をして、遠近感や立体視などの両眼視機能を営んでいます。
この外眼筋がなんらかの原因で障害されると、眼の位置(眼位)がずれて、物が二つに見える(複視)ようになります。
この後視は片方の眼をつぶるとなくなります。
これが眼筋麻痺という病気です。
以上、簡単に眼の構造はこんな感じになります。
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目の情報収集機能
目は何のためにあるのでしょう?
答えは単純明快。
外を見るため、つまり自分をとり巻いている環境が、いまどうなっているかを認識するためにあるのです。
もし目がなければ、私たちの生活は危険に満ちたものになります。
たとえば外を歩いていて、すぐ先に大きな石があっても、それが見えなければ知らずにぶつかってケガをすることもあるでしょう。
生きるために不可欠な食物も、そのありかを知るすべがありません。
目でなくても、鼻や耳もありますし、手でさわってみてもいいでしょう。
しかしやはり、目で見なければ、どうしようもないものは多いのです。
たとえば遠くのものを確認する能力です。
そのものにいちいちさわったりしなくても判断できる目の機能があるため、私たちの生活空間は、大きな広がりをもつことができるのです。
ヒトは、ほかの動物とくらべて嗅覚や聴覚が劣っているいっぽう、視覚がすぐれているために生存競争に打ち勝ってきたともいえます。
私たちは、目を通して外の情報の80〜90%を得るといわれています。
残る聴覚・嗅覚・味覚・触覚の全部を合わせても、わずか10〜20%。視覚による情報が圧倒的に多いのです。
ヒトの目の情報収集能力が、どれほどすぐれているかを見てみましょう。
ものを見て認識するために、もっともたいせつな情報は「形」「色」「明るさ」です。
ヒトの目には、ほかの動物とくらべて、この3つの情報をうまく集める能力が備わっています。
このすぐれた視覚を可能にしているのは、視力と視野です。
視力は、一定の大きさの図表(視力検査で使われるものです)を、決められた明るさと距離から見て、どの程度見分けられるかを数値であらわします。
現在、日本人の正常な視力は、1.0が標準になっています。
また視野とは、目を動かさないで見ることができる上下左右の範囲のことをいいます。
これは、絵画などを見る場合を例に考えるとわかりやすいかもしれません。
私たちは視野があるからこそ、絵を点ではなく作品全体としてとらえることができるのです。
なお眼科的には、ものの形を認識するのは形態覚、色を感じとるのは色覚、明暗をとらえるのは光覚といいます。
目は、光がないところでは働かないため、明暗を見分ける光覚が機能するためには、目が感知できる最低限の光(可視光線)が必要です。
また色覚とは、可視光線の光の帯(スペクトル)の波長に応じて反応する目の感覚のことです。
色を感じとる細胞(錐体細胞)は網膜にあり、赤錐体、縁錐体、青錐体の3種類があることが知られています。
色覚は、ヒトの目のすぐれた特徴で、私たちの身近にいる動物たち、たとえばウシ、ウマ、イヌ、ネコなどに色を見る機能はありません。
色覚異常について
色覚異常は、網膜の細胞レベルでいうと、錐体に含まれる視色素の異常によるものが色弱、視色素が欠損している場合が色盲となります。
誤解しないでいただきたいのですが、色覚異常の場合でも、色弱程度であれば、通常はほとんど正常に近い色で見えていることが多いのです。
交通信号も、緑、黄、赤のそれぞれを「あれは赤で、これは黄色」と区別できます。
色弱の人は、まったく別の色の世界にいるわけではなく、少しズレているため、色がミックスしてまざらわしいときにわかりにくくなるのです。
なお全色盲のかたの見え方は、ほとんどモノクロに近い状態になります。
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角膜、強膜の働き
角膜、強膜:黒目と白目の部分
黒目の部分で、透明な膜が角膜です。
そして、この黒目を取り囲む白目の部分が強膜です。
角膜と強腰は連続した一枚の強い膜で、眼球の外壁を形成しています。
角膜は厚さ約0.5ミリの透明な組織で、外から入ってくる光を屈折させ、水晶体とともに網膜に像を結ぶはたらきをしています。
この角膜にも強膜にも、病気が起こります。
角膜の病気の場合は、病気によっては角膜移植が治療上必要になってくる場合もあります。
房水:眼圧を一定に保つ
眼の中には、血液の代わりとなって栄養素などを運ぶ水(これを房水という)が循環しています。
房水は毛様体でつくられています。
この房水は、まず後房へと流れ、瞳孔を適って前房へと流れていきます。
角膜と虹彩で囲まれている部分を前房といいます。
角膜と虹彩の境目を前房隅角と呼びます。
ここに小さな孔(シュレム管)がたくさん開いており、前房へ流れてきた房水をここから眼球の外へだしています。
毛様体でつくられている房水の量と、前房隅角から排出される房水の量は、いつも同じです。
この結果、眼の中の圧、つまり眼圧は常に一定に保たれているわけです。
ところが、この房水の産生が多くなったり、排出に異常(減少)がでてくると、
眼圧が高くなり、視神経が圧迫されたり、視神経内の血液循環が悪くなったりします。
その結果、視神経がおかされ視野が狭くなり、末期には視力の低下も起こります。
これが緑内障という病気です。
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脳でものを見る
私たちはよく、ものを「目で見る」といいます。
しかし実際は、目だけでものは見えません。
つまり網膜に映された像は、その形や色などを脳が認識しない限り、見えてはこないのです。
これは、五感のすべてにいえることです。
耳が聞く音も、皮膚が感じる触感も、舌が感じる味も、鼻がかぐにおいも、すべては脳がキャッチし、理解して初めて、情報は生きてくるわけです。
そういう意味で、目も含め感覚器官のすべては、脳の出先機関のようなものといえます。
脳に視覚情報を送るために、処理加工をしているのが網膜です。
網膜に映し出されるのは光の情報ですが、このままでは脳には届けられません。
網膜にある視細胞は、これを吸収して電気信号に変えることで、情報を運びやすくしているわけです。
電気信号に変えられた映像情報は、網膜上を走る神経線経に伝えられます。
神経線経は、やがて視神経乳頭という部位で束ねられ視神経になります。ひも状の東になった視神経は、眼球を出て頭蓋の中へ入ります。
頭蓋の中で視神経は、左目の神経(内側半分)と右目の神経(やはり内側半分)が交差し(視交叉)します。
この左右の交差があるため、私たちはものを立体的にとらえることができるのです。
脳の中に入った視神経は、脳の後ろ(後頭葉)にある「視覚領」に達し、こうして映像情報は、脳に認識されるようになります。
目はよくカメラにたとえられます。
しかし、こういった機能を考えますと、「見える」仕組みは、むしろテレビ装置に近いといえます。
つまり角膜から網膜にいたる眼球の部分は撮影機にあたり、そこで得た情報は視神経というコードに乗って、脳という受像機に達して初めて「見える」ということになるからです。
目の病気(眼科医の治療の対象となる部位)は、眼球やその付属器が範囲となります。
しかし視覚は、脳や脳神経に障害が起こっても阻害されるということを、ぜひ知っておきましょう。
網膜は、起きて目を開いている間は絶え間なく、光の情報処理をつづけなければなりません。
新陳代謝のはげしい場所ですから、血液が大量に必要になります。
そのため血管が縦横にめぐらされています。
この血管は、瞳孔から、角膜・水晶体という透明レンズを通して、のぞき見ることができます。
網膜は、体を切り開かなくても直接、血管の状態を見ることができる唯一の場所なのです。
網膜(眼底)の血管は、脳動脈の根部分ですから、眼底検査をすれば、脳動脈の状態をある程度知ることができます。
また糖尿病や高血圧症による血管の変化なども把握することができます。
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老眼、遠視、乱視、白内障、緑内障を簡単に説明
私たちがものを見ているときの映像は、外から入ってきた光が網膜で像を結んだ姿です。
その光の画像処理の、どこでトラブルが起こっても、見え方はおかしくなります。
近視、遠視、乱視について
外部から入ってきた光は、まず角膜で70%程度屈折し、つづいて水晶体で30%ほど屈折して微調整され、網膜にピントが合わされ像が結ばれます。
近視とは、角膜や水晶体の屈折力が強すぎたり、角膜から網膜までの長さ(眼軸)が長すぎるために、網膜の手前でピントが合ってしまい、網膜にきちんと画像が結ばれない状態です。
遠くはよく見えませんが、逆に近くはよく見えます。
遠視は、屈折力が足りなかったり、眼軸が短いため、網膜の後ろでピントが合い、近くも遠くも見えにくい状態。
遠視は遠くはよく見えるといわれますが、これは誤りです。
乱視は、主に角膜にゆがみがあって、光のタテ軸とヨコ軸のピントがずれている状態です。
目の中を進む光の方向がそろわないため、どこにも像を結べず、全体にぼやけて見えます。
老眼、白内障、緑内障について
近視・遠視・乱視は、いずれも、角膜や水晶体というレンズの屈折異常で起きるトラブルです。
いっぽう、主に老化現象によるものが老眼や白内障、緑内障です。
老眼は水晶体のピント合わせがうまくいかなくなった状態。
白内障は、水晶体が濁った状態。
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害を起こしている状態です。
飛蚊症
目の前に、小さなゴミのようなものが見える症状を飛蚊症といいます。
ゴミは、虫や糸くず、数珠、ひもなどのように見えることもあり、眼球の動きに合わせいっしょに動くのが特徴です。
これは加齢によって硝子体に変化が起こる、一種の老化現象です。
硝子体に出血や濁りが出て、その影が網膜に映って蚊が飛ぶように見えるところから、この名があります。
飛蚊症はだれにでも少しはあるもので、とくに治療の必要はありません。
ただし硝子体が網膜からはがれるときに、まれに網膜に孔があき飛蚊症の症状が出ます。
網膜剥離につながる場合がありますので、早めに眼科医の診察を受けましょう。
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眼球の役割
眼球の第1の役割は、外から入ってくる光の情報をキャッチして、網膜の上に映像化すること。
網膜に像が映らない限り、私たちはものを見ることはできません。光が網膜に届くまでのプロセスを考えてみましょう。
目には光をとり入れる窓が開いています。瞳孔です。
この窓は、明るいところでは開きが小さくなり、暗いところでは大きく広がって、光が入る量を調節する絞りの役割をしています。
瞳孔から入った光は、角膜と水晶体という2枚の透明なレンズを通ります。
光は、2枚のレンズそれぞれで適度に屈折します。
屈折しないと、網膜にピントの合った映像を映し出すことはできないからです。
とくに水晶体の調節はたいせつです。
水晶体は、近くのものを見るときは厚くなり、遠くのものを見るときは薄く変化して、光の屈折率を調節します。
この調節機能があるため、ヒトの目は、どんな距離のものを見ても網膜上にシャープな画像が結べるのです。
いっぽう網膜には、光を感じとる視細胞があり、光が像を結ぶフィルムの役割をしています。
網膜は眼底全体に広がり、水晶体のつけ根に近いところまで延びています。
網膜は、光がどちらの方向から来てもキャッチできるよう、広い視野を持っています。
視細胞でキャッチされた映像の情報は、網膜の表面を走る神経線経に伝えられます。
神経線経は、網膜にある視神経乳頭という部位で束ねられ視神経となって、脳につながり、視覚情報を届けます。
このような、光の情報処理のプロセスのどこでトラブルが起きても、ものはよく見えなくなります。
たとえば、角膜や水晶体が濁っていたり、正常でないと、光の屈折がうまく調節できません。
網膜に像がうまく結べないため、ぼやけます。
また、網膜に異常があると、きれいな画像が映らないため、見え方がおかしくなります。
角膜や水晶体が透明な理由
光を通すためには、レンズ(角膜や水晶体)や硝子体は透明でなければなりません。
そのため角膜や水晶体、硝子体には血管が通っていません。
血管があると、レンズに赤い網をかぶせたようになって、透明ではなくなるからです。
では、栄養補給や新陳代謝はどうしているのでしょうか?
角膜の場合、酸素を運ぶ血管(血液)のかわりとなっているのは、涙です。
まばたきをするたびに、涙は角膜の全面に行き渡って酸素を運んでいるのです。
また水晶体や角膜に栄養を補給しているのは房水です。
涙も房水も透明な液体。
これによって、目のレンズは健康な透明性を維持できているわけです。
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目の仕組み
目の仕組みは、よくカメラにたとえられます。
レンズの役割をするのは、角膜と水晶体。そして、像を結ぶフィルムの役割をするのが網膜です。
私たちが目とよんでいる部分は大まかに、外側からの光や形をとらえる眼球、眼球からの情報を脳へ届ける視神経、まぶたやまつ毛などの付属器の3つからなっています。
中心となるのは眼球です。
眼球は成人の場合、直径が約24mm、重さが7.5gくらい。
やや細長いボールのような球体をしています。
強膜
眼球は、外側を強腰と角膜、その内側を脈絡膜、さらにその内側を網膜という何層もの膜でおおわれています。
強腰はいちばん外側にあり、白目の部分をおおう不透明な膜です。
角膜
黒目の部分の表面をおおっている透明な膜で、白目部分の強腰と、ひとつづきになっています。
角膜は、奥にある水晶体とともにレンズの役割をします。
角膜が濁ると、ものが見えにくくなり、また、ここに凸凹があると乱視になります。
水晶体
おはじきのような形をした凸レンズで、チン小帯という細い繊維で毛様体に固定されています。
水晶体と毛様体は、カメラでいうと「オートフォーカス(自動焦点)装置」のように働きます。
年齢を重ねるにつれ水晶体の弾性が少なくなり毛様体の筋肉が弱くなって、この自動佳苫州の働きが鈍くなると、老眼になります。
また水晶体は加齢によってだんだんと濁り、ぼんやりとして見えにくくなります。
これが老人性白内障です。
虹彩
角膜と水晶体の間にあり、中央から見て目が茶褐色やブルーだったりするのは、ここの色です。
中央の開口部分が瞳孔で、暗いと広がり、明るいと縮む絞りの役割をしています。
脈絡膜
強膜の内側にあり、毛細血管が張りめぐらされていて、網膜へ酸素と栄養を送り込む役割をしています。
毛様体と虹彩、そして脈絡膜はまとめて、ぶどう膜とよびます。
網膜
角膜を適って入ってきた光が像を結ぶフィルムの役割をする組織。
ものの形、明るさ、色などを見分けるための感覚細胞が1億個以上集まっています。
網膜の中心に当たる部位が黄斑部で、視力や色覚を担当する細胞がとくに集中している重要なところです。
眼球は、3枚の膜でできたボールのような器官です。
このボールの球状を維持するために、かっている圧力が眼圧です。眼球内を満たして眼圧をかけているのが硝子体と房水です。
硝子体は、カメラの場合の暗箱の空間に相当する部分に詰まっている卵の白身のようなゼリー状の物質で、眼球の形全体を、しっかりと保持しています。
また房水は、角膜と水晶体の間(前房)や、虹彩と水晶体の間(後房)を満たす透明な液体で、眼圧を保つことのほか、角膜や水晶体に栄養を運び、それらの組織の老廃物を運び出す役割もしています。
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